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World Startup Report - vol.40

AIがブラウザを操作する時代 – Browser Use 5万スターの衝撃

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ABOUTUS編集部
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01AIエージェントの「手足」問題

この記事では「AIがブラウザを操作する時代 Browser Use 5万スターの衝撃」について詳しく解説します。

AIがブラウザを操作する時代 - Browser Use 5万スターの衝撃

2025年、AIの世界で最も注目されているキーワードは「エージェント」だ。単に質問に答えるだけでなく、実際にタスクを実行するAI。メールを送る、フライトを予約する、スプレッドシートにデータを入力する – 人間がブラウザ上で行っている作業を、AIが代わりにやってくれる未来だ。

しかし、ここに根本的な問題がある。AIモデルは「考える」ことはできるが、「操作する」ことはできない。ChatGPTに「このウェブサイトのフォームに入力して」と頼んでも、実際にブラウザを開いてマウスを動かしてクリックすることはできない。AIエージェントには「脳」はあるが「手足」がないのだ。

この「手足」を提供するオープンソースプロジェクトが、わずか3ヶ月でGitHub 5万スターを獲得し、世界中の開発者を熱狂させている。その名は「Browser Use」だ。

023ヶ月でGitHub 5万スター

Browser Useは2024年末にGitHubで公開され、2025年初頭の約3ヶ月間で5万スターを突破した。この数字の異常さを理解するために比較してみよう。

50000+
GitHubスター(3ヶ月)

YC W25
Y Combinator採択

OSS
MITライセンス

Reactが5万スターに達するまでに約4年かかった。Next.jsは約3年。Vue.jsは約2年。Browser Useは3ヶ月だ。もちろん時代やGitHubユーザー数の違いはあるが、AIエージェント×ブラウザ操作というテーマへの需要の高さを如実に示している。

Y Combinator W25バッチにも採択された。YCは毎回数千件の応募から数百社を選抜するが、Browser Useはその中でも注目のプロジェクトとして取り上げられている。OSSプロジェクトがYCに採択されること自体が珍しいが、それだけ市場のポテンシャルが大きいと判断されたのだろう。

03中国AI Manusが採用した理由

Browser Useの知名度を一気に押し上げたのは、中国のAIエージェント「Manus」の登場だった。2025年3月、Manusは「汎用AIエージェント」としてデモ動画を公開し、ブラウザ上で複雑なタスクを自律的に実行する様子が世界中で話題となった。

Manusのブラウザ操作機能のコアに使われていたのが、Browser Useだった。これは開発者コミュニティで即座に発見され、SNSで拡散した。「中国の話題のAIエージェントの裏側は、このOSSだったのか」 – この事実がBrowser Useのスター数を爆発的に押し上げた。

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